金箔技術

我々が最も憧れを持つ金
何故憧れを持つのか?この金属の持つ品と暖かみが存在感を表し、彼の世界を彷彿させるからなのでしょうか?
自然界ではこのようにひっそりと存在しています。(中央に見える小さな物質が金です。)

金箔
それらを集めて金の塊にした後で叩いてゆき、このような金箔にしてゆきます。
我々が利用するのはこの金箔の状態からです。

金箔の道具
この金箔を扱うのにこのような道具を使います。

金箔技術とは、地塗り上に薄い金箔を全体にあるいは部分に覆うことである。
最古の例はエジプトの墓に見出される。4世紀以降、ビザンチンあるいは早期キリスト教の聖像画において、その後の中世の木板画の画像の背景に金箔が貼られている。金は色ではなく神性の象徴であった。
イタリアに技術が流入し、背景に金箔が貼られた絵画が登場してからの技術的な発展は著しい。最も潤欄豪華だったのはシエナ派という一派が最盛期を迎えた時である。

(石原靖夫氏のイタリアテンペラ技法見本を 筒井が模写制作)

刻印技法(Punch)

金属製や木製の様々な模様の刻印棒などを使って上から叩いて金箔の表面に刻印を打って模様を作る技で繊細な模様が可能となる。写真では梨地のようではあるが、模様の刻印棒を用いればその模様の印が打てる。

パスティーリャ技法 Pastiglia

石膏を筆で装飾模様に載せてゆく浅い浮き彫り装飾。重ねたり削ったりして作ってゆく。

グラッフィート技法 Sgraffito(Tecnica a Graffito)

磨いた金箔の上からテンペラ絵具を塗り、
そして串などで引っ掻いて絵具をとってゆく技法です。

それにより金色と絵具の色の強く対比された模様の表現が可能になります。

ミッショーネ技法(Tecnica a Missione)

ミッショーネ技法とは、テンペラ絵具等の上から
水性や油性のニスで画面に筆で模様を描き、一定の時間を置いた後に
その上から金箔を置いて固定するものです。
乾いた後で、ニスで塗った場所以外の部分は筆で軽く掃くと余計な金箔は取り除けます。水張り技法に比べて工程は少なく細かな模様を金箔で表現出来ます。

装飾写本(Illminated Manuscript)

装飾写本とは 印刷技術のまだなかった時代に聖書の「神の言葉」をはじめ、学芸の書などを写学生が1字1字書き写した本の事です。

修道院の一室で机に向かい、鷲ペンを片手に一心に写本に取り組む修道士の姿が、いくつかの中世絵画に残っています。

彼らは教義の習得や礼拝のために、あるいは伝道の使命に奉じるために、ひたすら文字を写し、それを美しく装飾するという作業に没頭した。装飾が写本に与える特性は、それを描くことに関わる者をも神に近づけるものでした。

13世紀に入ると装飾本は修道院を出て、世俗の裕福な商人たちの間や、学問の中心都市で写字につとめる者も現れてきました。

材料は羊皮紙(パーチメント)や子牛皮紙(ヴェラム)を支持体としてインク、顔料、金泥、金箔などで制作をしてゆきます。


支持体は板にパーチメント テンペラと金箔で描画

 

ようやく上品な布地を貼った額装が出来上がり。(額縁はまだ下地のままです)

古典油彩技法

OLYMPUS DIGITAL CAMERA古典的な描写はメディウムも調合したもの、基本的には薄塗りが基本です。

500年もの歴史がある油彩ですが、日本には100年程前に印象派の技術が取り入れられたと言われています。近年になり、日本でも様々な技法が紹介されるようになりました。

15世紀のフランドル技法

フランドル絵画の大きな特徴は、鮮やかで、深く透明感のある色彩表現にあります。加えて、暖かみのある人間の肌の表現ももう一つの魅力をつくっています。その元になったのがグレーズと呼ぶ透明色を薄く重ねる技法です。15世紀に北ヨーロッパに位置するフランドル地方の画家たちが確立し、その特異な絵画を生み出しました。

卵黄テンペラと油彩の併用技法

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フィレンツェ派 ラファェロの技法

 

これもダ・ヴィンチと同じ石膏下地にイエローオーカーによる地塗りを施しています。
肌と明るい背景に「テンペラ・グラッサ」で鉛白を塗ってモデリングをしてゆきます。
同じく「テンペラ・グラッサ」で明るい布地を有色で塗り、油彩で暗い部分を塗って大まかな色合いをつかみます。
肌のモデリングをさらに鉛白で描き加えます。
人物もかなりはっきりしてきました。
暗部を油彩で描きすすめて全体像がはっきりしてきました。
肌に色みが入りました。
(うっかりと撮影をわすれていたら、ここまで描き進んでいました)

フィレンツェ派 ダヴィンチの技法

フィレンツェ派が使っていたと言われる 石膏下地。 油彩で暗部を描きこみます。

 白の絵の具で明部をテンペラグラッサで塗り込みます。

油彩で中間の暗部を描き、髪の毛の細い部分を白でテンペラグラッサで描き起こす。

背景の暗部を油彩で塗り込みます。

油彩の描き込みを更に進めます。

完成です。

しっとりとした深みのある作品になりました。