模造型(Composition)

木を彫り込んで彫刻をしてゆくべきなのでしょうが、
そこまでの時間と労力を簡略化するために
立体的な装飾模様を型取りし、複数立体コピーして額縁の装飾に使用する方法です。
膠、白亜、リンシードオイル等を捏ね合わせて型に詰め込んで作る技法で、18世紀のフランスの額縁で最初に用いられました。
手軽に豪華な模様を作ることができ、また非常に効果的です。

既に形があればそれを元にシリコーンで形をとってゆくことが出来ますが、ここではその形も無い場合の例です。

1. 自分が作りたい形を粘土の塑像で制作します。周囲はその際に必要な道具です。
まるで歯科医の器具みたいですね。

2. 粘土で制作した塑像のアップです。
今回は貝殻のモチーフが必要なのでそれを作ります。

3. 粘土が入る大きさにシリコーンを入れる為の器を作ります。
端からシリコーンが漏れないように作ります。

4. 粘土の上からシリコーンを入れてゆきます。
この際に特に気泡が入らないように気をつけねばなりません。
少しずつ入れてゆきます。

5. エアースプレーを併用して使うと効果的です。

6. シリコーンを次々と足してゆきます。この時も少しずつ確実に。

7. シリコーンを入れ終わりました。このまま常温で8時間から一昼夜乾燥させます。

8. 乾燥した後、容器からシリコーンを取り出して粘土の部分を全てくり抜きます。
するとこのような形が現れてきます。

9. そこに丁寧に詰め物をしてゆきます。

10. そしてシリコーンから取り出すと粘土で作った形が現れてきます。
いくつも複製が出来るのがこの型取りの長所です。

11. 余計な部分を切り取って更に整形をして貼付けて額縁の制作に役立てることが出来ます。優れものですね。


12. これは違う作品ですが、同じく型取りの技法で作られた額の装飾模様です。
このように表面を金箔仕上げにするとよく見ないと彫りとの区別がつきません。
昔の人は本当によくこのような技を考えたものです。
古の偉人に感謝。