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土-1,2、木-3コース:「木工技術(継ぎ手) 留形相欠き接ぎ」

この留形相欠きお接ぎの継ぎ手もヨーロッパの額縁では見かける継ぎ手です。

前から見た組み合わせ前

前から見た組み合わせ前

表からの組んだ様子

表からの組んだ様子

前から見ると普通の45度にカットした額縁です。

組んだのを裏から観たところ

組んだのを裏から観たところ

裏から見た組み合わせ前

裏から見た組み合わせ前

表側 接合部の拡大

表側 接合部の拡大

裏側 接合部の拡大

裏側 接合部の拡大

土-1,2、木-3コース:「木工技術(継ぎ手)」

額縁を作る時は四隅の継ぎ方が大きな課題です。
このタイプはイタリアでも伝統的な「先細になるカギを埋め込んだ
斜め継ぎです。

額縁の組み立ての表側

額縁の組み立ての表側

額縁の裏側

額縁の裏側

タトウ制作

もともとの由来は「畳紙(たとうがみ)」からきているとのことです。

着物を畳んでタンスにしまうための紙からこの名前が来ています。

ここではタトウとは額縁を保管するための箱のことを指します。
これは多分日本で絵画作品の保管と運搬のために開発されたものと思われます。

絵を保護するのに額縁が必要です。

例えば壁から絵を外して、押し入れにしまったり運んだりする時には、どうしても額縁が傷んでしまいます。

愛情を注ぎ込んだ額縁自体を守るためにも必要なものです。

素材は段ボールやボール紙、ベニヤ板などがあります。

ここではボール紙を使って箱本体を作り、それに布クロスや見返り紙を貼り豪華な雰囲気にして 差し込み式のタトウを作ります。
そして、ウコンの袋で作品を包んで、タトウの中に作品を入れれば全て完成です。

額縁・現代の技法

塗料は地塗にジェッソそして塗装にアクリル絵具を使用します。

最近アクリルにも様々なメディウムが登場してその表現範囲はかなり広がってきました。

額縁に利用出来て特に注目するのはフォー・フィニッシュ(疑似塗装)です。

今回はマーブリング(大理石)模様にトライします。


まず、木地の組み合わせです。


角を削って、うすボンドで目止めをした後、
アクリルジェッソを塗ってゆきます。


全面に塗り込んだところ。


下地の色を作り全体に2度塗ります


アクリル絵の具にリタダーを混ぜて、乾燥を遅らせます。

そして、海綿に絵の具を含み、叩き刷毛で叩いてゆきます。


すると、このようにマーブリング模様の出来上がり。

さらに、完成度をあげるために歯ブラシに絵の具を含ませて、指でブラシをはじき絵の具を飛ばして、細かな点を付けてゆきます。


仕上げはつや消しウレタンニスを塗ります。

象嵌 Inlying

象嵌とは異なる木などを模様の形に切り抜き、貼り合わせてゆく最高の技術です。

絵画よりも更に手がかかるかも知れません。

天然の木の素材感が落ち着いた味わいを出してゆきます。

下の作品はまだ木地のままで未塗装の状態です。塗装が行われると更に一体感が生まれます。

内側の模様は変更して全体に塗装をしてみました。

すると木目がくっきりと浮き上がってきました。

まだまだ時間をかけて塗装も熟成してから塗ってゆきます。

段々と先が見えて来て苦労した甲斐がありました。気に入った1作になりそうです。

金箔技術

我々が最も憧れを持つ金
何故憧れを持つのか?この金属の持つ品と暖かみが存在感を表し、彼の世界を彷彿させるからなのでしょうか?
自然界ではこのようにひっそりと存在しています。(中央に見える小さな物質が金です。)

金箔
それらを集めて金の塊にした後で叩いてゆき、このような金箔にしてゆきます。
我々が利用するのはこの金箔の状態からです。

金箔の道具
この金箔を扱うのにこのような道具を使います。

金箔技術とは、地塗り上に薄い金箔を全体にあるいは部分に覆うことである。
最古の例はエジプトの墓に見出される。4世紀以降、ビザンチンあるいは早期キリスト教の聖像画において、その後の中世の木板画の画像の背景に金箔が貼られている。金は色ではなく神性の象徴であった。
イタリアに技術が流入し、背景に金箔が貼られた絵画が登場してからの技術的な発展は著しい。最も潤欄豪華だったのはシエナ派という一派が最盛期を迎えた時である。

(石原靖夫氏のイタリアテンペラ技法見本を 筒井が模写制作)

刻印技法(Punch)

金属製や木製の様々な模様の刻印棒などを使って上から叩いて金箔の表面に刻印を打って模様を作る技で繊細な模様が可能となる。写真では梨地のようではあるが、模様の刻印棒を用いればその模様の印が打てる。

パスティーリャ技法 Pastiglia

石膏を筆で装飾模様に載せてゆく浅い浮き彫り装飾。重ねたり削ったりして作ってゆく。

グラッフィート技法 Sgraffito(Tecnica a Graffito)

磨いた金箔の上からテンペラ絵具を塗り、
そして串などで引っ掻いて絵具をとってゆく技法です。

それにより金色と絵具の色の強く対比された模様の表現が可能になります。

ミッショーネ技法(Tecnica a Missione)

ミッショーネ技法とは、テンペラ絵具等の上から
水性や油性のニスで画面に筆で模様を描き、一定の時間を置いた後に
その上から金箔を置いて固定するものです。
乾いた後で、ニスで塗った場所以外の部分は筆で軽く掃くと余計な金箔は取り除けます。水張り技法に比べて工程は少なく細かな模様を金箔で表現出来ます。