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黄金背景テンペラ画  Tempera Painting

 原始の時代から絵を描きたい時には、その材料は最も身近にある素朴なものから作られた。獣の皮や骨を煮出してとれる膠などの接着剤や卵の黄身の固着力を利用し、それに色のある土や石、岩などを砕いた粉末顔料や木の樹液、草の汁、動物や昆虫の出す液体などから抽出した色素などを水練りしたものを混ぜて絵を描いていた。

卵の黄身のみを取り出しているところ。

黄金背景テンペラ画  Tempera Painting  

ヨーロッパの中世(11~13世紀)ではこうしたものを混ぜて絵を描くことをテンペラといい、その語源はラテン語のtemperare(混ぜる、調合する)という意味であった。

後に卵黄と酢を使って絵具を練り合わせて描くことをテンペラ画と呼ぶようになった。古くはエジプトのミイラ棺の肖像画にも見られ、ビザンティンではイコン画(聖像画)に始まり、その影響からイタリアでは、絢爛豪華な黄金背景の絵画を生み出した。

別の生徒さんの作品:背景に金箔を水貼りして磨き模様を入れたところ。

鏨打ちが終わったところ。これから天使の描写です。

フランドルでは不透明なテンペラと透明な油を交互に重ねる「積層技法」で、精緻な作品が作られた。その後も「白色浮き出し」としての「混合技法」として用いられたり、テンペラと油を混ぜたメディウムを使ったり、明るいテンペラと沈む油絵具を使い分けて塗る「併用技法」などと18世中旬まで、油とともに使い続けられていたようである。19世紀に入ると油絵具が主流となると共にその表舞台から退いていったが、20世紀に入ると再び見直されるようになった。

参考文献:

石原靖夫 「金箔地テンペラ画の実際」

この教室ではこのような豪華絢爛な技法にも取り組みことができます。

対象曜日:月曜日・木曜日・土曜日
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